死んだウミガメが海岸に打ちあがっているのを見つけたことはありますか?
あまり知られていませんが、認定NPOエバーラスティング・ネイチャー(ELNA)が調査対象としている関東沿岸域だけでも年間100頭以上のウミガメ死亡漂着情報が確認されています。
死んでいるウミガメを見つけてもどうしたらよいか分からない人も多いかと思います。
ウミガメ類は、海区漁業調整規則という法律でその取扱いが制限されている県や地域があります。
死亡漂着したウミガメ類もその対象となり、許可がない人が調査することはもちろん、触ることさえも違法となる場合がありますので注意が必要です。
また、ウミガメの種類によっては、県や地域を問わず、調査を実施する場合は水産庁の許可が必要になります。
死んでいるウミガメを見つけたときは、その地域の行政に連絡することが対処方法としては確実です。
もちろん、ELNAでは、海区漁業調整委員会の許可やウミガメの種類によっては水産庁の許可も受けて調査を実施していますので、
ELNAにご連絡いただくのであれば、さらに有意義な結果を導き出せることになります。
行政の対処とELNAの対処の大きな違いは、その調査内容の精度にあります。
2017度からウミガメ死亡漂着個体の病理検査も開始し、組織レベル、細胞レベルでの病変検知も試みております。
ウミガメ死亡漂着への専門的なアプローチのみならず、
大学や研究機関など多分野の研究者との連携により、ウミガメ類の生態解明や保全への知見活用を目指し、日々取り組んでいます。
ウミガメ死亡漂着を発見した場合は、ぜひ、ELNAまでご連絡ください。
尚、漂着場所や腐敗状況によっては、現場調査は実施せず、情報のみの処理とする場合もありますので、ご了承ください。
基本的に、関東沿岸域を現場調査実施の対象としております。ウミガメの種類によっては、関沿岸域以外でも調査に伺う場合もあります。
以下の地方行政や水族館、団体とはウミガメ漂着調査のネットワークが確立されており、
そちらに情報が入った場合でもELNAで対応することになっています。
・千葉県館山市、大網白里市、白子町、九十九里町、鴨川市
・神奈川県横須賀市
・東京海洋大学 館山ステーション
・千葉大学 海洋バイオシステム研究センター 小湊実験場
・アクアワールド茨城県大洗水族館
・日本ウミガメ協議会